我が家の草木(90年代)
当時、3年の東京勤務から大阪勤務に戻って居を空き家になっていたワイフの太秦の里に居を移した。松の木、梅の木、楠、夏みかんの木、桃の木、金柑、山椒、ジャスミン、楓、槿、くろがね餅、柘植、南天、雪柳、姫椿など各種の椿類、万両、ツツジ、牡丹、芍薬、菊、水仙、ヒマラヤン雪の下、三つ葉、蕗、ブラックベリ、セイジ、ミント、オレガノなどたくさんの草木が育っている。それらを転出時に会社の仲間が選別に贈ってくれた一冊のスケッチbookにまとめたのがこのスケッチです。
■90年代のスケッチ(庭の草木)

夏みかん(99,2,14)
冬に実が付くのに夏みかんとは。夏まで実が付いているからと言うことらしい。毎年数十個は実がなるのだが大変酸っぱい。いつも1/3も食べるとギブアップ。この実をもって帰る人はごく限られている。酸っぱさの無い八朔の木も一本植わっているのだが中々実が付かない。ある年は20,30個成っても次の年は0だったりする。

山茶花 (99,2,20)
山茶花も盛りが過ぎて花の数が減っている。つやのある厚手の葉っぱは日差しと歓談の温度サイクルに遭って劣化が目立つ。当時は週末はテニスに興じていたので昼からのテニスを控えて午前中にスケッチしたもの。

キンカン(99,2,20)
洗濯干し場に陽を確保するため金柑の木をバッサリ1/3ばかりカットしたがこの年もキンカンはたわわに実をつけた。短時間のスケッチなので精密草木画のタッチではなくサラット描いた。実のキュウブ間をもう少し丁寧に描いた方が良いようだ。

水仙
水仙は何箇所かに球根が育っていて時期になると花を付ける。肥料も施さないので花数は多くは無い。この絵の水仙は葉っぱが何かの下に敷かれていたのでよれている。花の質感を出すのが難しい。

紅梅A(99,2,21)
紅梅は4本植わっていて裏庭の1本を除いて日当たりのいいところにある。拡大した絵なのでどの梅か特定できない。ピンクの花弁は端は明るく付け根が濃くなる。このグラディエーションが花弁の立体感を出してくれるとおもうのだが、表現が追いていっていない。

南天(99,2,21)
南天の木は生垣の中とか庭の隅だとか。赤南天、青南天など10本に余る。寒の頃の南天の葉っぱは様々な表情を見せる。縁の赤くなったところを絵にしたもの。

八手(99,2,21)
八手は厳しい冬も濃い緑を失わない常緑樹。色は単純、同じ形の葉っぱが重なっている。しかし良く観察すると一枚一枚違っている。その上葉っぱは大きいので一筆で描くことが出来ない。このモティーフは短時間のスケッチには難しい素材だ。

雪柳(99,2,27)
真冬は細い木部の茶色ばかりでモノトーンで派手さの無い植物。これが春先になると萌黄色の小さな緑が幹に直接たくさん並んで芽吹く。絵にするとなるとその線の多さに面喰う。丁寧に細密画調で描くといくら時間があっても足りない。最初に筆で幹を描いてその後、サインペンで手前の幹と芽吹きを描く。こうすると沢山の枝が放射状に伸びる雪柳独特の枝振りの表現できる。

椎の木(99,2,27)
門柱の脇に若い椎の木がある。椎の葉っぱはいかにも常緑樹の葉らしく銭型の形が良く葉脈がハッキリしている。深い緑に草緑の線が走ったような色合い。陽のあたり具合で濃い緑や淡い緑やらバラエティがある。

寒椿(99,2,28)
この季節の椿の新芽はあたかも紅葉しているかの様に赤い。これは日増しに強くなる紫外線の影響を避けるための自己防衛の工夫らしい。このスケッチはテニスから帰ってシャワーの前に描いたと当時の記録にある。

紅梅B(99,3.6)
これは居間前の庭の正面にある紅梅。満開で花がエダにビッシリ。花弁の透明感を表現するのははなっから諦めているので微妙な所に捉われず大胆に色を載せていく。円形の処理が少し雑になっているのは残念。

蕗の塔(99,3,6)
小さな蕗の塔が庭の植え込みの下のそこここに顔を出している。鮮やかなグリーンの葉っぱ一番外は赤茶色を帯びていて形はその先端が何故か矢尻の形になっている。当時は放置していたが06年の冬はこれを摘んで天ぷらにして食べた。サクとした食感とほろ苦さの混じった味はまさに季節を食べているような感触だった。

アオキ(99,3,6)
グリーンの葉に黄色の斑画入っている。班の表現を重ね塗りで表現しようとしているが失敗に終ったようだ。背景の表現も雑になってしまった。色調は狙い通りになったようだ。

槿(99,3,6)
槿も雪柳のように沢山の小枝が立っている。冬場の剪定で小枝を大胆にカットされている。

斑入り椿(99,3,6)
黒ぽい枝に銭型の艶のあるが葉が重なりながら付いているこの葉が明るいの影になったの、若いの古いの、表と裏とバリエーションがある。赤に白い斑入りの蕾がぶら下がるようにくっ付いている。

東の庭(99,3,6)
この庭木の上部に比較的日が当たる梅も丈夫に花が良く付いている。枝払いをしていないので沢山の花が付いている。その横には雪柳が緑を吹きはじめている。地面は全体に苔生している。

モチノキ?(99,3,13)
これが何の木なのか調べようと思いながらそのままにしている。夏場には葉が繁茂してシッカリした日陰を作ってくれる。わき芽が沢山出るので定期的に剪定が欠かせない。

黒松(99,3,14)
この松は庭の中央に良い位置を占めている。先代が丹精していた松だが、一時期人手が途絶えて、すっかり形が崩れているのを我流で手入れするようになった。絵としてはペンの細い線が松の葉の表現にあっている。黒松特有のかさぶたのような樹皮もそれなりに表現できる。彩色は淡彩がのスタイルで軽く色を載せている。

アジサイ(99,3,14)(新芽)
最盛期には大きな葉とタップリした花が半球形に空間をビッシリ埋めている。冬場には半木製の枝のところどころに芽を吹いている。

槙(99,3,14)
小さな風車のような黄緑色の若芽がかわいらしい。この場合は銭型の葉っぱとは違って一筆書きに風車を描いていく。

楠(99,3,14)
納屋の横に直径40センチばかりの楠が生えている。その手前にはキンカンの木。その下に八手が生えている。