花・静物(1970年代)
1970年代は青春とは一応終わりを告げ一人前?の社会人として成長し、時に苦節に遭遇し、喜びにつけ悲しみにつけ大きな振幅のあった時代になった。とは言え絵のスタイルにそれほど変化が見られないのはどうしたことか?相変わらず具象的な素直な絵のスタイルなのだ。
■1970年代の作品(静物・花)

筍
長岡京に住んでいた頃は時折山沿いの竹藪(と言うよりは筍畑と言った方がいいのかも知れないが)をサイクリングすることも多かった。春にはそんな竹藪に生命の息吹が目を出す。地上に顔を出した竹の子は1月余りで大人の竹の高さに成長する。すごい成長力なのだ。竹の子は絵の素材として面白い。茶色の革とその先についている成長点の葉っぱの緑が色彩的にも美しい。

食卓
長岡の家の食堂に置いた食卓を少しデフォルメして明るいイメージで表現しようとした絵。その時感じたスタイルでさらっと描いたように思う。

縫い包み
家にそんなに数無かった縫い包みを題材にしている。題材も描き方も優しげで、精神的に安定して温和な時代だったかも知れない。

静物A
果物をメインとする静物をオーソドックスなデッサンで処理しようとしている。作品としては途中で終っているが、構図などはそれなりに工夫している。

牡丹
新婚時代長岡の陶器町に住んでいた頃。家から3分も歩けば牡丹で知られた乙訓寺に行ける。季節には花を見る人でにぎわう。太秦の今の家には牡丹が2株あるのでその花をじっくり描くことが出来るが、当時は見学者としてついでにスケッチするかたちであった。色鉛筆のスケッチなので繊細な線、滑らかな面の表現は無理でちょっとアンマッチな絵になった様だ。

静物B
手遊びに色鉛筆で描いた果物の静物画。まだ静物画に対する自分なりの拘りが出来るほど作品を描いていないので何となく描いている。

アイリス
記録も残っていないし。はっきり記憶にも残っていないのだが確か奈良方面に会社の絵画部でスケッチに出かけたときに描いた絵。御陵の堀に咲いていたアイリスだったと思う。限られたアングルからのスケッチできわめて平凡な構図になっている。

薔薇
家に咲いた薔薇だった公算が高い。

アザミ
アザミは私にとって素材として面白い草木の一つ。葉っぱの形の繊細で鋭角的な線の面白さと、花の色の抑えた美しさが2つの大きなポイントだと思っている。長岡の海印寺に借りていた家庭菜園の畑地の土手に咲いていたアザミだったかと思う。